10月31日(火)     (グラナダ)  P30
ホテル(9:00)[バス]→アルハンブラ宮殿→昼食→自由行動→ホテル・夕食(19:30)

1 へネラリーフェ (GENERALIFE)
 ホテル・コロナからバスに乗りヘネラリーフェに着く。14世紀初期に造られた夏の離宮。でも今日は冬だし、あいにくの雨模様。しかし我々は雨など気にもせず、植栽庭園を見て回るのでした。


写真1 小さな空間を狭く感じさせない
テクニックを用いたスペース

 小さな空間であるけれど、周りの木々を噴水に集中させる植栽テクニックで狭く感じさせないのだそうです。
 確かに、噴水に向かって低くなるように植栽された木々を視界から取りさると、空間に圧迫感を感じるから不思議である。

写真2 カナルに分節を用いて奥行き感と
リズム感を付加する

 カナルに噴水や刈り込んで作ったヒバのアーチで分節し、リズム感と奥行き感を出している例である。

 
 なにせ、直線とアーチが好きな民族。とはいえ、メリハリは必要で、線や面で構成されたシンメトリーな空間に、メリやハリ、リズム感を出すのに分節を用いている。確かに、連続的に続くカナルの長さというか奥行きが、ヒバのアーチや噴水が不連続で小さくなっていることで良く感じられる。
 この二つの手法、機会があれば試してみたいと、心密かに思っているところです。


写真3 へネラリーフェのエントランス

 緑のオブジェや構造物、遊び心か、手間暇かけれるステータスなのか。とにかく、この城壁を模した様な緑の壁は、すごいと思った。

@ アセキアのパティオ

写真4 アセキアのパティオの植栽密度

 アセキアのパティオ。空きスペースが無いくらいに植栽する事で、かえって狭く感じさせないのだそうです。
 自分なりに思うに、狭い空間に、建物の壁にまで、密度を高く(平面積換算すれば地面の面積より広い)植栽すれば、見る人の感性に、溢れんばかりの花や木々という印象を与えるから、かな?
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